日本で顧客利益を優先するFPを探すのが困難な理由
資産運用で悩んだとき、インターネットから情報を集める方は非常に多いです。
以前のブログでも触れましたが、インターネット上には沢山の甘い誘惑が溢れていますので注意が必要です。
どのように資産運用をすればいいのかは、まさに十人十色で、自分に適した資産運用を進めていくうえで、日本でもFP(ファイナンシャルプランナー)に相談する方が増えてきました。
特に、2019年の老後2000万円問題から、知識・経験が豊富なお金の専門家であるFPの存在は、人生100年時代を生きる日本人にとって今後ますます重要なものになってきました。
しかし、FPの本場であるアメリカと違い、日本では顧客利益の最大化を追求するFPを探すのが非常に困難です。
そこで今回は、顧客利益を優先するFPを探すのが困難な理由と、FPの賢い探し方について解説したいと思います。
わかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてくださいね。
なぜ顧客利益を優先するFPを探すのが難しいのか
顧客利益を優先するFPを探すのが難しい理由は、ズバリ、FP資格だけで食べられている人がごく少数だからです。
現在、日本にはFP資格の保有者が約20万人程いるとされていますが、そのほとんどは生計を維持するため、保険・投資信託・不動産の販売をメインにせざるを得ない現実があります。
FP資格を武器に、無料でFP相談や個人のキャッシュフロー診断をして、その弱点を指摘し解決策としてベストではない保険・投資信託・不動産を顧客に販売してしまっています。
本来は顧客利益のためにお金の専門家として、幅広く深い知識と豊富な経験を積むべき立場のFPですが、ほとんどのFPが保険・投資信託・不動産の販売技術ばかりを磨いている状況です。
特に、保険業界に資格保有者が多いため、FPとは名ばかりで【FP=保険を売る人】が最もメジャーなイメージになってしまっています。
私も以前のブログで書いたように、最初は保険を売るためにFP資格を取った名ばかりFPでした。
多くの日本人にとって、お金に関する相談や問題解決の提案自体に、お金を払うのは抵抗があると思います。
FP先進国のアメリカでは相談料や顧問料が当たり前ですが、現在の日本において、弁護士などの一部コンサルタントと違い、FPが相談料や顧問料を請求するのは難しいのが現状です。
そのため、多くのFPが無料で顧客の相談にのり、タダ働きでキャッシュフロー表やライフプランを作成している状況になってしまっています。
しかし、FPにも生活があり家族があり、タダ働きだけでは生計を維持することができません。
そのため、ほとんどのFPは高い販売手数料が得られる保険・投資信託・不動産の販売に頼らざるを得ない事情から、日本で顧客利益を優先するFPを探すのを困難にさせているのです。
また、FPの狙いどおり保険・投資信託・不動産が売れないこともあるため、前述のキャッシュフロー表やライフプラン作成が手抜き仕事でお粗末なものになっているものが散見されます。
それでは次の章で、実際、 高い販売手数料が得られる保険・投資信託・不動産を、FPがどのように販売しているのか具体事例を紹介したいと思います。
顧客利益より自分の利益を優先しているFP
まず、投資信託の事例ですが、近年ノーロードといわれる購入時手数料が無料の投資信託が、ネット証券を中心に多数あり運用リターンが高まるため非常に人気となっています。
しかし、そうした投資信託をFPから紹介を受けて購入する場合、別途手数料が発生するケースがあるので注意が必要です。
また、生命保険にも、表面的には顧客に手数料負担が見えないようになっていますが、実際にはFPに高額な手数料が入る保険があります。
代表的な例が、週刊誌などでも問題になった外貨建ての終身保険です。
外貨建ての終身保険とは、日本よりも金利が高いアメリカドルやオーストラリアドルなどで運用する終身保険になります。
為替リスクはありますが、円建ての保険よりも高金利で収益性が高いというのが売り文句の商品です。
一見すると非常にお得な商品ですが、外貨建て保険の多くは長期間にわたって高い手数料を払いながら、最後まで為替差損の可能性を抱え続けるリスク商品です。
顧客からすると、無料でキャッシュフロー表やライフプランを作成してくれて、そのうえで解決策としての販売なので納得感・満足感はあるでしょう。
しかし、その裏ではFPが顧客利益の最大化を無視して、自らの利益を優先しているカラクリがあります。
加えて、投資信託や保険などの金融商品の販売手数料が、FPの生活の糧となっている以上、顧客利益を優先するFPが今後すぐに増えていくとは考えられません。
このように、日本では真に顧客利益の最大化を追求する、本当に信頼できるFPを探すのが難しい現状にあります。
信頼できるFPの見分け方とは
では、どうすれば信頼できるFPを見つけることができるのでしょうか。
答えは、保険・投資信託・不動産の販売や仲介などをしていないFPを選ぶことです。
お金の専門家として、幅広く深い知識と豊富な経験があり、常に最新の情報をアップロードして、真に顧客利益の最大化を追求しているFPです。
もう1つの見分け方として、相談料や顧問料など有料でコンサルティングをしているということも目安になります。
顧客の利益(資産)を増やしていくことが継続的な顧問料に繋がるので、いかにして顧客利益を最大化させるか、常にそれを追求するWIN-WINの関係が本来の顧客とFPの関係です。
保険や投資信託など金融商品の販売や仲介をしていないFPであれば、不利益となる契約をする心配がなく安心して相談ができるでしょう。
もし、キャッシュフローの弱点を補う必要があったとしても、保険や投資信託だけに限らず、包括的でベストな問題解決を提案しサポートしてくれるはずです。
まとめ
今回は、お金の専門家であるFPの多くが顧客利益を優先していない現状と、信頼できるFPの見つけ方について説明をしました。
顧客から相談料や顧問料を取りにくい日本において、信頼できるFPを見つけるのは非常に困難です。
なぜなら、ほとんどのFPが顧客利益より自分の生計の維持を優先し、手数料の高い保険や投資信託を販売する傾向にあるからです。
しかし、FPの中にも、信頼できる人たちは必ずいます。
信頼できるFPは、金融商品や不動産の販売・仲介を行っていない点、有料で相談・顧問サービスを提供していること点が目安になりますので、ぜひ覚えておいてください。
今回の記事が、皆さんの利益の最大化を追求してくれる信頼できるFPを見つける参考になれば幸いです。
これからも、有益な『知らなきゃ損するお金のこと』を、ブログで発信していきますのでご期待ください。
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