知らなきゃ損するクレジットカード活用術
日本クレジット協会によれば、昨年の3月末時点で発行されているクレジットカードは2億9千万枚超。
成人年齢人口の約3倍近い枚数が発行されており、いまや“クレカ”を持っていない個人が少数派の時代です。
日本が途上国にさえ後れをとっているデジタル化に向け、キャッシュレス決済を促したい政府の様々な施策も、クレカ普及の後押しとなっています。
そのお陰で、近年クレカ決済できる場面が大幅に拡大され、現金決済よりも多くの恩恵を受けられるようになりました。
そこで今回は、クレジットカードの活用術について解説をしていきたいと思います。
おすすめのクレジットカードについても紹介しますのでぜひ参考にしてください。
※クレカ決済の特典は不定期に改定があるため、今回のブログは2022年7月時点の情報となりますので予めご了承ください。
おすすめのクレジットカードの活用法は4つ!
クレカ決済による恩恵には無限の可能性があります。まずは誰でも簡単に実践できる活用法を4つご紹介します。
- 効率よくポイントを貯め高還元でマイルに変える
- クレジットで投資信託の自動積み立て
- ポイント投資
- ふるさと納税
それではそれぞれの活用法について見ていきましょう。
効率よくポイントを貯め高還元でマイルに変える
人気クレカの共通点は決済の際に貯まるポイントが高還元のカードです。
日本で1番発行されている楽天カードの場合、通常1%の還元率でポイントが貯まります。
もし毎月10万円の決済がある場合、毎月1000円分のポイントが貯まるので、年間12000円分のポイントを貯めることが可能です。
毎月のランニングコストをクレカ決済に変えるだけで、1年2年…10年…、そして一生涯と続ければ現金決済に比べ大きな資産の差となります。
また、法人経営者は家計以外にも、会社のランニングコストを法人クレジットカードを作れば、会社規模によっては個人の数倍、数十倍の効果に。
会社の支出を法人クレカで決済するメリットは、ポイント還元だけでなく精算業務の時短や資金効率を高めるなど、様々なメリットがあります。
そして、多くの方がネットショッピングで1ポイント=1円で使っていますが、マイルに変えるとポイントの価値を最大約15倍にすることが可能です。
上図のように、還元率1%のクレカは100円で1ポイント貯まり、仮に5000ポイント貯まっていたら、多くの方がネットショップで5000円分として利用していると思います。
上記は1ポイント=1円としての利用になりますが、マイルの場合は大幅にポイントの価値を高めることが可能になります。
仮に、ニューヨークをファーストクラスで往復しようとすると2名分で約440万円。
1ポイント=1円の価値ならば440万ポイントになるところですが、ポイントを上手にマイルと交換すればポイントを15倍の価値ににすることができるのです。
ネットにもクレカ活用法は溢れていますし『ポイント➡マイル』も古くから存在するスキームですが、カードの選択・ポイントの貯め方・マイルへの交換方法にコツが必要です。
おすすめのクレジットカードを後半で触れますので是非チェックしてみてください。
クレジットカードで投資信託の自動積み立て
2017年に国税や地方税、国民年金などがクレカ決済できるようになったことは、個人はもちろん法人経営者にとって大きな出来事でした。
いまだ一部の税理士さんなどが、納税額以外に決済手数料が掛かるからと反対しているようですが、誤解を恐れず申し上げれば反対するのは短絡的です。
特に、法人の納税はクレカ決済一択という理由が沢山ありますが、解説が長くなるため次回またブログで取り上げる際はご紹介したいと思います。
クレカ納税と同様、知らなきゃ損するクレカ活用の1つは投資信託の自動積み立てです。
特にSBI証券と楽天証券では、低コストの優良ファンドが毎月5万円までクレカ積立できるので使わない手はないです。
将来のための積み立てをしながら、毎月最大500ポイントが貯まり、たかがされどの500ポイントは塵も積もれば山となります。
iDeCo口座ではできませんが、つみたてNISA口座ならクレカ積立が可能なので、クレカ積立以前にiDeCo・つみたてNISAを始めていない方は過去ブログもぜひご参照ください。
クレカ活用もつみたてNISAもiDeCoも、早期に仕組化して長期に活用すれば将来大きな資産になります。
仕事が忙しかったり『難しそう…面倒くさい…』と後回しにされる方も多いですが、将来大きく損することに繋がりますので1日も早く行動されることをお勧めします。
ポイント投資
クレカによる投資のみならず、最近ではクレカ決済で貯まったポイントで運用できるサービスが増えています。
Tポイントやdポイント、セゾン永久不滅ポイントや楽天ポイントなど多くのポイントで、投資信託やETF、個別株や暗号資産などの多種多様な資産クラスへの投資が可能です。
ポイントを使って気軽に投資ができ、投資に対する知識・経験を積めたり、マイルと違いポイント自体を大きく増やすこともできたり、クレカ活用の無限の可能性といえます。
ふるさと納税
ふるさと納税とは、皆さんご存知の通り、好きな返礼品がある市区町村に寄付をする制度です。
もちろん純粋に寄付もできますが、来年どうせ納税するだけになるなら返戻品を貰える、ふるさと納税がお得ということで多くの方が利用しています。
既にふるさと納税をしている方からは、当たり前だという声が聞こえてきそうですが、ふるさと納税もクレカ決済一択です。
ふるさと納税をクレカ決済することで、結果的に住民税の一部をクレカ決済していることにもなりますし、さらに返礼品とポイント還元で一石二鳥になります。
ふるさと納税は、所定のサイトを経由すればポイント・マイルなどの二重取りもできますので、まずはカード選択で損しないよう注意しましょう。
おすすめのクレジットカードを一挙紹介!
私がおすすめするクレジットカードは以下の通りです。
それぞれのクレジットカードの特徴を簡単にまとめておきましたのでご参考ください。
<個人カード>
年会費 (税込) | 通常ポイント 還元率 | 特徴 | |
MarriottBonvoy プレミアム | 49,500円 | 3.0% | 上手に活用すれば毎年0円で海外旅行に行けるカード。旅行好きな方は必須の個人最強カード。44社の航空会社へのマイルに高還元で交換可能など特典多数。ポイントの有効期限なし。 |
楽天カード | 無料 | 1.0%~ | 日本で最も発行枚数の多いカード。膨大にある楽天グループのサービスで1ポイント=1円で利用できて汎用性は抜群。ポイントで投資できる資産クラスも多種多様。ポイントの有効期限なし。 |
bitFlyer プラチナ | 16,500円(初年度無料) | 1.0% | 1ポイント=1円で自動的にビットコインが貯まるカード。貯まったビットコインでレンディングサービスを利用すれば将来大きな資産形成も可能。ポイントの有効期限なし。 |
<法人カード>
年会費 (税込) | 通常ポイント還元率 | 特徴 | |
ビジネスプラチナAMEX | 143,000円 | 1.0% | MarriottBonvoy・Hilton Hotels・Radisson Hotel Groupという世界最大級のホテルグループの上級会員資格。更新毎に高級ホテル2名1室の無料宿泊特典。世界130ヶ国1,200ヶ所以上の世界中の空港ラウンジが無料。24時間365日のコンシェルジュなど特典多数。ポイントの有効期限なし。 |
マイレージプラスUAプラチナAMEX | 55,000円 | 1.5% (UAマイル) | 無期限でユナイテッド航空のマイルが貯まる。更新毎に5000マイル付与。貯まったマイルをスターアライアンスGroupの他の航空会社の航空券にも交換可。親族以外の航空券にも利用可。納税でも還元率が変わらないため法人口座を登録して納税用として使うとお得。マイルの有効期限なし。 |
セゾンプラチナビジネスAMEX | 22,000円 | 1.125% (JALマイル) | SAISON MILE CLUBに登録すればJALカード以上にJALマイルが貯まるカード。永久不滅ポイントのポイント運用が可能でさらにマイル還元率アップが可能。法人口座の登録ができるコスパNo1カード。高級空港ラウンジが利用できるプライオリティパス無料利用可。JALマイルの有効期限3年。 |
ラグジュアリーGOLD | 220,000円 | 1.5% | 東急ホテルズ、プリファード ホテルズ&リゾーツの上級会員資格。ハワイアン航空の最上級会員資格。 高級空港ラウンジが利用できるプライオリティパス無料利用可。 会員限定ホテルラウンジの優待。リムジン送迎サービス。映画鑑賞券をプレゼント。国立美術館の無料鑑賞。 24時間365日のコンシェルジュなど特典多数。ポイントの有効期限5年。 |
まとめ
今回は、まだまだ知られていないor活用し切れていない部分に絞って、クレジットカードの活用術を解説してきました。
冒頭に記載のとおりブログ更新時点での情報であり、クレカ特典は不定期に変わりますし、新たにお得なクレカが誕生する度に活用術のアップデートが必要です。
私自身も、FPの有志で設立した一般社団法人 法人クレジットカード相談士協会に所属し、毎月勉強会や講師などもしながら常に最新の活用術を追及しています。
(一般社団法人 法人クレジットカード相談士協会 公式サイトhttps://c-c-a.or.jp/)
前述のおすすめクレジットカードは、今後もさらなる特典が期待できるカードですので是非ご参考ください。
キャッシュレスが進む今、乱立する○○ペイがシェア拡大のために実施するスタートダッシュ特典は魅力的ですが、楽天カードのように息切れして改悪となる可能性もあります。
カード会社の企業規模を考えれば、今後もキャッシュレスの「王様」として、クレジットカードの優位性は揺るぎないものと思います。
早期に自分や自分の会社にとってベストなクレカを見つけて、大切な資産を守りながら増やす仕組みをつくりましょう。
今回の記事が今後のクレジットカード活用の参考になれば幸いです。
これからも、有益な『知らなきゃ損するお金のこと』を、ブログで発信していきますのでご期待ください。
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